「対策を講じる」の言い換えは?ビジネスで使える丁寧な表現と例文
仕事のメールや報告書を書いていると、
「今後、対策を講じてまいります」
「同じことが起こらないよう、必要な対策を講じます」
といった表現を使うことがありますよね。
ただ、いざ文章にしようとすると、
「『対策を講じる』って正しい日本語なの?」
「取引先に使っても失礼にならない?」
「もう少しやわらかい言い方はないかな?」
と迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
「対策を講じる」は、問題を解決したり防いだりするために、必要な方法を考えて実行することを表す言葉です。
ビジネスでも使える表現ですが、場面によっては「対応する」「措置を取る」「改善策を実施する」などに言い換えると、より自然に伝わります。
この記事では、「対策を講じる」の意味や言い換え表現、ビジネスメールで使える例文などをわかりやすく紹介します。
相手や場面に合った表現を選びたいときに、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「対策を講じる」とは?意味をわかりやすく解説
まずは、「対策を講じる」がどのような意味なのか確認しておきましょう。
「対策を講じる」の意味
「対策を講じる」とは、問題を解決したり、問題が起こるのを防いだりするために、必要な方法や手段を取ることを意味します。
たとえば、仕事上のミスが発生したときに、
「同じミスが起こらないよう対策を講じます」
と言えば、
「再び同じことが起きないよう、必要な方法を考えて対応します」
という意味になります。
問題が起きた後だけでなく、トラブルを未然に防ぐための対応について使われることもあります。
「講じる」とはどんな意味?
「講じる」には、問題を解決するために方法や手段を考えて実行する、という意味があります。
「対策」のほかにも、
- 措置を講じる
- 策を講じる
- 手段を講じる
などの形で使われます。
普段の会話では少し硬く感じる言葉ですが、ビジネスメールや報告書、公式な文章などではよく使われる表現です。
「対策を講じる」は正しい日本語?
「対策を講じる」は、正しい日本語として使える表現です。
「対策」と「講じる」は意味が少し重なっているように感じるかもしれませんが、不自然な組み合わせではありません。
ビジネスでも、
「必要な対策を講じます」
「再発防止のための対策を講じてまいります」
などと使うことができます。
ただし、日常的な会話では少し堅く感じられることもあります。
相手や場面によって「対応する」などに言い換えると、やわらかい印象になります。
「対策を講ずる」と「対策を講じる」の違い
「講じる」と「講ずる」は、どちらも使える表現です。
意味に大きな違いはありません。
「講ずる」はやや硬く、法律や公的な文章などで見かけることがあります。
一方、「講じる」は一般的なビジネスメールなどでも使いやすい表現です。
普段の仕事で迷った場合は、「対策を講じる」を選べば問題ないでしょう。
「対策を講じる」の言い換え表現

「対策を講じる」は、状況によってさまざまな言葉に言い換えられます。
まずは、よく使われる表現を見てみましょう。
| 言い換えニュアンス向いている場面 | ||
|---|---|---|
| 対応する | シンプルで使いやすい | 会話・メール |
| 措置を取る | やや硬い | 公式な説明・報告 |
| 必要な対応を行う | 丁寧で無難 | 取引先・上司 |
| 改善策を実施する | 改善を強調する | 社内報告・資料 |
| 対応策を実行する | 実行することを強調 | 報告・説明 |
| 予防策を取る | 問題を未然に防ぐ | リスク対策 |
| 施策を実施する | 計画的な取り組み | 企画・業務改善 |
| 手を打つ | ややカジュアル | 社内会話 |
対応する
「対応する」は、「対策を講じる」よりもシンプルで使いやすい表現です。
「状況を確認し、速やかに対応いたします」
のように使えます。
メールでも会話でも使いやすいため、硬い表現を避けたいときに便利です。
措置を取る
「措置を取る」は、問題に対して必要な処置や対応を行うという意味です。
「再発防止のため、必要な措置を取ります」
などと使います。
「対応する」よりも少し硬く、正式な報告や説明にも向いています。
必要な対応を行う
丁寧でわかりやすい表現にしたいなら、「必要な対応を行う」も使いやすいでしょう。
「内容を確認のうえ、必要な対応を行ってまいります」
などと表現できます。
取引先などに対して、「対策を講じる」が少し硬いと感じるときにも便利です。
改善策を実施する
すでに起きている問題を改善したい場合は、「改善策を実施する」が適しています。
「業務の効率化に向け、改善策を実施します」
のように使います。
何を目的としているのかが伝わりやすい表現です。
対応策を実行する
「対応策を実行する」は、考えた方法を実際に行動へ移すことを強調したい場合に使えます。
「検討した対応策を順次実行してまいります」
といった使い方ができます。
予防策を取る
問題が起きる前の対応なら、「予防策を取る」がわかりやすいでしょう。
「トラブルを防ぐため、事前に予防策を取ります」
などと使えます。
施策を実施する
「施策を実施する」は、計画的な取り組みや業務改善などに使われることが多い表現です。
「業務効率化に向けた施策を実施します」
などと使います。
一時的なトラブルへの対応よりも、組織として行う取り組みなどに向いています。
手を打つ
「手を打つ」は、問題に対応するために行動することを表します。
「早めに手を打っておいたほうがよさそうです」
など、社内での会話には使いやすい表現です。
ただし、ややカジュアルなので、取引先への正式なメールでは「対応する」「措置を取る」などに言い換えたほうが安心です。
ビジネスで使える「対策を講じる」の丁寧な言い換え
仕事では、相手との関係によって表現を少し変えると自然です。

上司に伝える場合
上司への報告では、
「必要な対応を行います」
「改善策を検討し、実施します」
などが使いやすいでしょう。
たとえば、
「原因を確認したうえで、必要な対応を行います」
とすれば、簡潔でわかりやすく伝えられます。
取引先に伝える場合
取引先には、少し丁寧な表現を選ぶと安心です。
「必要な対応を行ってまいります」
「適切な措置を講じてまいります」
などが使えます。
謝罪を伴う場合には、具体的に何を改善するのかも添えると、より誠実な印象になります。
社内メールで使う場合
社内メールなら、
「今後の対応を検討します」
「再発防止策を実施します」
「必要な対策を講じます」
など、内容に合わせて選びましょう。
相手がよく知っている同僚なら、「対応します」だけでも十分な場合があります。
報告書・資料で使う場合
報告書などでは、
「必要な措置を講じる」
「改善策を実施する」
「再発防止策を実行する」
など、少し硬めの表現がなじみます。
文章全体の雰囲気に合わせることが大切です。
「対策を講じる」の敬語・丁寧な表現
「対策を講じる」を丁寧に伝えたいときには、次のような表現があります。
「対策を講じます」
「対策を講じます」は、シンプルな丁寧語です。
社内での報告や上司への説明など、幅広い場面で使えます。
「対策を講じてまいります」
「対策を講じてまいります」は、今後継続して対応していく姿勢を丁寧に伝えたいときに使われます。
「今後このようなことがないよう、必要な対策を講じてまいります」
といった形です。
取引先への説明や謝罪メールなどにも使えます。
「必要な措置を講じます」
「措置を講じる」は、「対策を講じる」よりもやや硬い表現です。
正式な報告や重要な問題への対応を伝える場合などに適しています。
「適切に対応いたします」
少しやわらかくしたい場合には、
「状況を確認し、適切に対応いたします」
という言い方もできます。
相手にわかりやすく、さまざまなビジネスシーンで使いやすい表現です。
場面別|「対策を講じる」の言い換え方
同じ「対策を講じる」でも、何のために行動するのかによって適した表現が変わります。
問題が起きた後に対応するとき
すでに問題が起きている場合は、
「必要な対応を行う」
「改善策を実施する」
などが自然です。
例文:
「原因を確認し、速やかに必要な対応を行います。」
トラブルを未然に防ぐとき
まだ問題は起きていないものの、事前に備えたい場合は、
「予防策を取る」
「事前に必要な措置を講じる」
などが適しています。
例文:
「トラブルを未然に防ぐため、必要な予防策を取ります。」
改善について伝えるとき
現在の業務や仕組みをよりよくする場合には、
「改善策を実施する」
「改善に取り組む」
などが使いやすいでしょう。
例文:
「業務の見直しを行い、必要な改善策を実施します。」
再発防止について伝えるとき
同じ問題を繰り返さないことを伝えるなら、
「再発防止策を講じる」
「再発防止に努める」
などが使えます。
例文:
「確認手順を見直し、再発防止に努めてまいります。」
急いで対応するとき
緊急性を伝えたい場合は、
「早急に対応する」
「速やかに必要な措置を取る」
などがわかりやすいでしょう。
例文:
「状況を確認のうえ、速やかに対応いたします。」
「対策を講じる」と一緒に使われる表現
「対策を講じる」は、前に言葉を加えることで、対応の内容や姿勢をより具体的に伝えられます。
早急に対策を講じる
できるだけ早く対応することを表します。
例文:
「原因を確認し、早急に対策を講じます。」
適切な対策を講じる
状況に合った対応をするという意味で使えます。
例文:
「状況を踏まえ、適切な対策を講じてまいります。」
必要な対策を講じる
必要に応じて対応することを表す、使いやすい表現です。
例文:
「確認結果に基づき、必要な対策を講じます。」
万全の対策を講じる
できる限り十分な準備や対応を行うことを表します。
例文:
「安全確保のため、万全の対策を講じます。」
ただし、「万全」という言葉は強い表現なので、本当に十分な対応ができる場合に使うのがよいでしょう。
再発防止策を講じる
同じ問題を繰り返さないための対応を表します。
例文:
「原因を検証し、必要な再発防止策を講じてまいります。」
「対策を講じる」を使ったビジネスメールの例文
ここからは、実際のビジネスメールで使いやすい例文を場面別に紹介します。

上司への報告メール
「今回の件について原因を確認したところ、確認手順に一部不足があったことがわかりました。今後は確認方法を見直し、必要な対策を講じます。」
取引先への連絡メール
「ご指摘いただきました内容につきまして、現在社内で確認を進めております。原因を確認のうえ、必要な対応を行ってまいります。」
問題が発生したときのメール
「現在、原因の確認を進めております。詳細が判明次第、速やかに必要な措置を講じます。」
謝罪メール
「このたびは、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。今後同様の事態が発生しないよう、確認体制を見直し、再発防止に努めてまいります。」
再発防止を伝えるメール
「今回の事象を踏まえ、作業手順および確認方法を見直しました。今後は新しい確認手順を徹底し、再発防止に努めてまいります。」
謝罪メールで「対策を講じる」を使うときのポイント
謝罪メールでは、「対策を講じます」と伝えるだけでなく、相手が安心できるような書き方を意識しましょう。
「今後このようなことがないよう」の言い換え
「今後このようなことがないよう」は、よく使われる表現です。
少し言い換えるなら、
- 同様の事態を防ぐため
- 今後の再発を防止するため
- 同様の問題が発生しないよう
- 再発防止に向けて
などがあります。
文章の中で同じ言葉が続くときにも便利です。
「再発防止に努めてまいります」の使い方
「再発防止に努めてまいります」は、今後改善していく姿勢を丁寧に示せる表現です。
たとえば、
「確認体制を見直し、再発防止に努めてまいります」
とすると、何を改善するのかも伝わります。
「対策を講じてまいります」だけでは曖昧になることも
「今後は対策を講じてまいります」
だけでも意味は伝わります。
ただ、重要な問題への謝罪では、
「具体的に何をするのだろう?」
と相手が感じることもあります。
可能であれば、
「確認を二重化する」
「作業手順を見直す」
「担当者間で情報を共有する」
など、実際に行う対策を添えると、よりわかりやすくなります。
「対策を講じる」を使うときの注意点
便利な表現ですが、使い方によっては少しわかりにくくなることがあります。
具体的な対策がわからない文章にしない
「対策を講じます」という言葉だけでは、具体的な行動が伝わらない場合があります。
特に相手への説明が必要な場面では、
「確認方法を見直し、必要な対策を講じます」
のように、対応内容を添えるとよいでしょう。
「対策する」は使える?
会話では「対策する」という言い方を耳にすることもあります。
ただし、ビジネス文書では、
「対策を講じる」
「対策を行う」
「対応する」
などのほうが自然で丁寧です。
同じ表現を繰り返しすぎない
文章の中で何度も「対策を講じる」が続くと、少し読みにくくなります。
「対応する」「改善策を実施する」「措置を取る」などを使い分けると、文章が自然になります。
日常会話では堅く感じることもある
「対策を講じる」はビジネスでは使いやすい一方、普段の会話では少し硬い表現です。
「ちょっと対策を考えてみよう」
「早めに対応しよう」
など、場面に合わせてやわらかくすると自然です。
「対策を講じる」と似た言葉との違い
似た表現でも、少しずつニュアンスが異なります。
「対策を講じる」と「対策を練る」の違い
「対策を練る」は、どのような対策をするか、よく考えることに重点があります。
一方、「対策を講じる」は、問題への対応として必要な手段を取ることを表します。
たとえば、
「まず対策を練り、内容が決まったら必要な対策を講じる」
と考えると違いがわかりやすいでしょう。
「対策を講じる」と「対策を取る」の違い
どちらも問題への対応を表します。
「対策を講じる」のほうがやや硬く、「対策を取る」は比較的わかりやすい表現です。
文章全体の雰囲気に合わせて使い分けるとよいでしょう。
「対策を講じる」と「措置を講じる」の違い
「対策」は、問題を防いだり解決したりするための方法を表します。
「措置」は、状況に応じて実際に行う処置や対応を表すことが多い言葉です。
「措置を講じる」のほうが、やや公式で硬い印象があります。
「対策を講じる」と「対応する」の違い
「対応する」は非常に幅広く使える言葉です。
「対策を講じる」は問題を防いだり解決したりするための手段を取るニュアンスがありますが、「対応する」は問い合わせへの返答などにも使えます。
迷ったときには、「対応する」のほうが自然な場面も多いでしょう。
「対策を講じる」と「施策を実施する」の違い
「施策」は、目的を達成するための計画的な取り組みを表します。
そのため、問題への対応なら「対策を講じる」、業務改善や売上向上などの取り組みなら「施策を実施する」がなじみやすいでしょう。
「講じる」を使ったその他のビジネス表現
「講じる」は「対策」以外の言葉と組み合わせることもできます。
措置を講じる
状況に応じて必要な処置を取ることを表します。
例:
「安全確保のため、必要な措置を講じます。」
策を講じる
目的を達成したり問題を解決したりするための方法を取ることを表します。
やや硬い表現なので、文章で使われることが多いでしょう。
予防措置を講じる
問題や事故などが起こる前に、防ぐための対応をすることを表します。
例:
「トラブルを防止するため、事前に予防措置を講じます。」
必要な手段を講じる
目的を達成するために必要な方法を取る、という意味で使われます。
ただし、一般的なビジネスメールなら「必要な対応を行う」などのほうが自然な場合もあります。
「対策を講じる」の英語表現
「対策を講じる」を英語で表現するときは、状況によって言い方が変わります。
take measures
「対策を講じる」「措置を取る」という意味で使われる代表的な表現です。
take action
「行動を起こす」「対応する」というニュアンスがあります。
具体的に行動することを伝えたいときに使われます。
implement measures
「対策・措置を実施する」という意味です。
計画した対策を実際に実施することを強調したい場合に使えます。
「対策を講じる」に関するよくある質問
「対策を講じる」は目上の人にも使える?
使えます。
「必要な対策を講じます」でも丁寧ですが、取引先などには、
「必要な対策を講じてまいります」
「適切に対応してまいります」
などとすると、より丁寧な印象になります。
「対策を講じてまいります」は正しい?
使える表現です。
今後、必要な対応を続けていく姿勢を丁寧に伝えたい場合に適しています。
ただし、重要な問題について説明する場合は、具体的な対策もあわせて伝えるとわかりやすくなります。
「早急に対策を講じる」の丁寧な言い換えは?
たとえば、
「速やかに必要な対応を行ってまいります」
「早急に必要な措置を講じてまいります」
などと言い換えられます。
少しやわらかくしたいなら、「速やかに対応いたします」も使いやすいでしょう。
「再発防止策を講じる」の言い換えは?
「再発防止に努める」
「再発を防ぐための対応を行う」
「確認体制を見直す」
などがあります。
具体的な対応が決まっている場合は、その内容をそのまま伝えるのもおすすめです。
「万全の対策を講じる」は不自然?
不自然な表現ではありません。
十分な準備や対応を行うことを強調したいときに使えます。
ただし、「万全」は「十分に整っている」という強いニュアンスを持つため、状況によっては「必要な対策を講じる」「適切な対策を講じる」のほうが使いやすいでしょう。
まとめ|「対策を講じる」は場面に合わせて言い換えよう
「対策を講じる」は、問題を解決したり防いだりするために、必要な方法や手段を取ることを表す言葉です。
ビジネスでも使える表現ですが、相手や場面によって言い換えると、より自然でわかりやすくなります。
やわらかく伝えたい場合は「対応する」、丁寧に伝えたい場合は「必要な対応を行う」、少し硬い文章では「措置を講じる」などが使いやすいでしょう。
また、謝罪や再発防止について伝える場合は、「対策を講じます」だけで終わらせず、できる範囲で具体的な対応を添えることも大切です。
言葉選びに迷ったときは、「誰に」「どのような場面で」「何を伝えたいのか」を考えながら、ぴったりの表現を選んでみてくださいね。

